2016年11月5日土曜日

ヘッジファンドダイレクト・ステマ戦争②2010~2016年の経緯

今日はヘッジファンドダイレクト炎上の経緯など。

①最初期

ステマをする靴下軍団とそれに対応する執筆者たちで大炎上した記事「ヘッジファンドダイレクト」、旧社名「アブラハム・プライベートバンク」は、2010年1月にIPユーザーによって新しく作られました。

アブラハム・プライベートバンク(2010年1月13日)

出典がなく、なぜか冒頭が太字になっていて、全体的にぎこちない書きぶりですが、この時点ではわたしの目から見ると、今年8月ごろに比べるとそこまで宣伝的ではありません。ただ、「富裕層限定クラブ YUCASEE(ゆかし)を通じて、富裕層の資産形成をサポートしている会社」などと書いてしまっているので、2版目で他の執筆者に「書き方が微妙に宣伝クサイんだよなぁ・・・」と宣伝テンプレートを張り付けられています。

※宣伝テンプレート:宣伝的な記事の上部に張って、見る人に注意を促すテンプレート。「この記事は広告・宣伝活動のような記述内容になっています。」という文章がトップに来る。もちろん、ステマする人はこのテンプレートは消したい。

記事を作ったIPユーザーは、ワースワイルドットコム(現シーツー)業務停止命令に関する記述など企業側に不利な内容を削除して、他の執筆者に注意されるなど、問題がありました。このIPユーザーはのちアカウントを所得して、宣伝テンプレートを除去しています(同一人物と明言されていませんが、編集した記事がモロかぶりです)またこの頃のアカウントは、ほとんどアブラハム・プライベートバンクの編集しかしていない捨てアカウントも多く、この時点で多重アカウント問題が発生していたとみていいと思います。

海外投資で相談したい会社で第1位」などの百科事典にふさわしくない記述が増えていき、2012年には「検証可能性がなく、客観性にかける記述。出展との内容齟齬」「あまりにも宣伝に偏っており、「強み」を連呼した内容のため、大幅に削除。」と何度か記事の内容が一部削除されました。

②業務停止処分後

2013年にアブラハム・プライベートバンクに6か月間の業務停止処分が行われ、この記述をめぐっての攻防が激しくなっていきます。また同社はHPでは2008年設立としているのですが、登記は2004年になっており、「事実上の創業」などの独自用語をウィキペディア上でも押し通そうとしたため、創業年をめぐっての議論もノートで行われていました。(社長が三井物産を辞める前から起業していたことを隠したかったのでは?と、ノートの議論で言われていました)2014年には編集合戦があり、2015年には2016年の炎上まで活動する多重アカウント群が現れました。現在はその多くがブロックされています。

2016年3月には、靴下が「他金融機関を改めてみたところを、行政処分事例の記載をしているところが全くないため、公平性のため削除」という理由で、「行政処分及びその後の対応」を節ごと削除しています。ステルスマーケティングに対抗する方にも、ルール破りの多重アカウントの使用があり、激しい編集合戦が行われ、両方のアカウントが「多重アカウントの不適切な使用」でブロックされました。ヘッジファンドダイレクト側の靴下は、どうもこの件で、ウィキペディアのルールを利用すれば、邪魔者を消すことができると味を占めてしまったようです。

編集合戦は収まらず、2016年3月18日に記事が1か月の保護(管理者以外記事を編集できない状態)。4月28日、8月20日にまた1か月の保護。ブロック破りの編集で、靴下のいくつかがブロックされています。

③井戸端に意見を求めてから→炎上

8月19日には、宣伝にたまりかねた執筆者が、他の執筆者の意見を聞く「井戸端」に「Wikipedia:井戸端/subj/企業の宣伝が疑われる場合に可能な対処法を教えて下さい」を立ち上げます。

これに対して靴下は「企業に関する記述は、なんでも宣伝と指摘して記事を削除する輩があらわれてます。」「上記ヘッジファンドダイレクト関連にしか書き込まない質問者のごとく、 日経ビジネスを出典にした記載も除去すべきと主張するアンチも湧いており、ノートを見れば分かりますが多重アカウントで管理人にブロックされています。上記質問者はそのブロックされたユーザーと疑わしいのです。」と反論(ちなみに井戸端で質問された方は、今も多重アカウントでブロックされてはいません)

この時は、他の執筆者から、反論しているのは靴下なのではないかという意見と、「編集者の本来の目的など結局は分からないので、仮に目的がステマであろうが、大事なのは頁の内容そのものなので、結果としてちゃんと頁を書いてくれるなら、個人的には気にしなくていいんじゃないかと思います」という意見が寄せられました。後者は一理あり、相手がまともなら良い意見なのですが、今回は靴下に自信をつけてしまったようにも思います。結局、ヘッジファンドダイレクトの靴下群がちゃんと記事を書いてくれることはなかったのですが・・・

井戸端を見て、8月から別の執筆者が宣伝対応に参戦、ここから10月にかけて激しい炎上状態になり、ヘッジファンドダイレクトのノート、社長の高岡壮一郎のノートで議論が行われました。ステマに対応する執筆者のノートには、捨てアカウントによる、ヘッジファンドダイレクトの記述を除去しないようにというお願いがされるようになります。

ステマに対応する執筆者は、靴下たちの編集履歴をさかのぼり、ヘッジファンドダイレクトの社長記事と、それ以外でも行われていたステマ、雑誌の出演やテレビ出演などを羅列する宣伝を削除します。これに対し靴下「WikipediaClean」 は、8月29日には、「Wikipedia:井戸端/subj/経営者の「メディア掲載」に関する記述は即時除去するべきなのか?」を立ち上げます。

そもそもウィキペディアに記事がある人物なら、そんなものは数十数百(人によっては数千数万)あるのが前提であって、いちいちそんなものをリストにすること自体が不自然、あり得ないことです。」とほとんどが厳しい意見でしたが、Wikipedia:外部リンクの選び方Wikipedia:過剰な内容の整理、「この2つのルールで問題点を解消した上で、それ自体が顕著な特筆性を有するメディアであり、出演実績が検証可能であり、個別の分野のPJ、ガイドラインを抵触しなければ、メディア出演記録も、除去する必要は無いと思います。」という意見もありました。靴下は前提となる<2つの条件>を完全に無視し、井戸端でメディア出演記録を記載していいと言われたと強硬に主張するようになっていきます。

このように、ルールや人の意見をつまみ食いして合成し、自分には金融の知識があり他の人は無知であるとし、直接議論に関わっていない人には腰を低く、対立相手には高圧的、時に罵倒も織り交ぜて議論を進めていくのが、一連の靴下の特徴でした。

そう偉そうに語る私を「逆の立場」から見てみると、私こそが話が通じない奴と認識されてしまうわけだ。」「専門的な見地から出典に基づき、理路整然と反論すると、最後にはその相手から、私に対してコメント依頼が出される事態となった。誠に不徳の致すところ、お恥ずかしい限り。」などという発言もあり、本当にたちの悪い連中ですね。


9月6日には、「投稿ブロック依頼/WikipediaClean」が、9月8日にはブロック依頼を補完する「Wikipedia:コメント依頼/WikipediaClean」提出されます。この時点ではヘッジファンドダイレクトの靴下の問題はそれほど広く知られていなかったようで、このブロック依頼は10月10日まで進みませんでしたが、WikipediaCleanの活動は停止。

これ以降、WikipediaCleanのコメント依頼に、ヘッジファンドダイレクトでの問題は自分たちの責任ではなく、対抗してくる執筆者のせいだという意見を寄せた別の靴下「金融の専門家」の動きが激しくなります(自爆的なユーモアに満ちたアカウント名ですね)

9月8日には「Wikipedia:コメント依頼/金融の専門家」が同時に提出されました。

金融の専門家は、9月12日に井戸端で「Wikipedia:井戸端/subj/専門的な記事に「素人」や「非論理的な人」が乱入してきた場合の対処方法とは?」を立ち上げます。ステマに対応する執筆者たちは金融の知識のない無知な素人で、非論理的なことを言っているに過ぎない、金融の知識のある自分たちが少数派でも正しいという主張を展開。基本的に話し合いで物事を決着させることを旨とするウィキペディアで、すごいことを言っていますね。

金融の専門家のコメント依頼は、提出者がコメント依頼に慣れていなかったこと、靴下を教育してまっとうな執筆者に生まれ変わらせようという冗談半分の意見、金融の専門家によるコメント依頼提出者への「「論争相手を悪者に仕立て上げるスキル」を有する卑怯者」という暴言とそれへの反論などもあり大炎上、しかし金融の専門家が反省しているふりをしてみせたので、いったんコメント依頼は「問題解決」として終わり、ブロックは見送られました。

このあたりからヘッジファンドダイレクト炎上ヘッジファンドダイレクト・ステマ戦争と呼ばれるような目立つ問題になりました。ずっと対応していた執筆者で、コメント依頼・ブロック依頼を出した方は疲弊し引退しています。

④みんなが知ってる問題期

金融の専門家は反省して見せたものの、自制していたの短期間。すぐに元に戻り、ヘッジファンドダイレクトの宣伝と会社に不利な情報の削除を目指し、激しい議論・強硬編集を行うなど、積極的に行動するようになりました。もはやだれの目から見ても異常という状態になり、こういった問題にもなれたベテラン執筆者も参戦。金融の専門家のコメント依頼が閉じると同時に、金融の専門家の2度目のブロック依頼が提出されます。

多重アカウントの検証も行われ、「コミュニティを疲弊させる利用者」「相手の言い分を聞く素振りだけは見せる、手を変え品を変え自身の言い分を頑強に押し通すやり方は、とても初心者には見えなかった」「ブロックされないギリギリを狙った狡猾な編集姿勢には、改善の見込みを感じません。」 「1企業のステルスマーケティングを目的にした目的外利用者であることは明らか」と賛成票のみでブロックされました。


しかし相手は靴下使い・・・これで終わりではありませんでした。ブロックされる前に、次の靴下が準備されていたのです。


⑤靴下軍の最後のあがき期

8月から準備されていた靴下Ipadpontama が、金融の専門家の主張を受け継ぐ形で登場。完全に靴下とばれている状態で、いつも通りのステマの主張を展開。執筆者たちは根気強く対応し、10月22日にブロック。ブロック直前に新しい靴下AmericanDiamondCreamを作成。

10月23日に新靴下シャトードラマリーヌが登場(実在のシャトーの名前ですが、無関係です)24日には、議論に参加していない新アカウントと編集合戦になり、ヘッジファンドダイレクトの記事が保護されました。次々靴下が現れる異常な状況と、これまでの頻繁な保護を考慮し3か月の保護となっています。

10月29日には、味方にしようと誘いをかけていた執筆者から、逆にシャトードラマリーヌのブロック依頼を提出され、満場一致で11月5日にブロック(ブロック依頼を出した方は正義感の強い執筆者さんで、第三者視点で見るとステマの味方になる可能性はゼロなので、とても不思議でした。FACTAを出典とすることに反対されている方で、靴下はFACTAを出典とする会社に不利な記述を消したかったわけですが、それとこれとは別問題ですからね)

ブロック依頼が出された翌日には、仕込んでいた新靴下AmericanDiamondCreamがノートページで議論に参加、本人は中立にしゃべろうとしているのですが、誰の目から見てもバレバレであったため、これがブロックされるまでいったん議論はお休みになりました。

9月6日に提出されていた「Wikipedia:投稿ブロック依頼/WikipediaClean」が再開され、靴下WikipediaCleanと、その靴下AmericanDiamondCreamがブロックされました。

⑥靴下予防対策

ヘッジファンドダイレクトのノートページでは、「2016年3月1日までにアカウント作成後1ヶ月以上経過しかつ50編集以上の投稿が確認できるユーザーのみに限定する」という提案がなされ、この条件に当てはまらない執筆者も、自分が議論に参加できなくても靴下が参加できなくなるならという意見が占め、この提案以降新しい靴下は湧いていません。一応落ち着いて、ようやく「ヘッジファンドダイレクト」と社長の「高岡壮一郎」の記事を修正する話し合いができるようになりました。ほんっとうに、お疲れさまでした!



問題の終息には、執筆者たちの根気強い対応で、靴下たちにウィキペディア上で打てる手がなくなったこと、これ以上ないくらい注目され、多重アカウントによるステマの実態が知られてしまったことや、2ちゃんねるのウィキペディア板で「2016年ウィキペディア10大ニュース」に「ヘッジファンドダイレクト炎上」が選ばれたことや、執筆者の一人がtwtterで直接社長を問い詰めたこと(回答はないようです)など、いろいろな要因が重なっているのかもしれません。

ヘッジファンドダイレクトという会社が関与しているか、社長が関与しているかは明言できません。ヘッジファンドダイレクト以外の記事でもステマ行為を行っているため、違法なステマ業者なのかもしれません。個人的な印象としては、多重アカウントに使用された回線の量からも、ヘッジファンドダイレクトと社長を愛する個人的なファンの行動を超えている印象はあります。

また、2ちゃんねるでは、金融の専門家を馬鹿にしたことのある執筆者に全責任をかぶせ、全部その人の陰謀だとするような工作が見られましたが、敵対者や別の会社の工作であるなら、むしろブロックされないよう狡猾に立ち回る必要はなく、グレーではなくブラックにふるまうだろうと思います。

このように、ウィキペディアでステルスマーケティングを行うと、一時的には見つからず、うまくいくかもしれません。しかし見つかってしまえば、徹底的に追及され、検証され、隠したかったことは赤裸々に明らかになります。

そして善意の執筆者のエネルギーと時間を浪費させるという点でも、とても罪深いと思います。その時間にもっとほかのことができた、記事を書いたり、有益な話し合いをしたり、趣味や家族と時間を過ごしたりできたはず。それをルール破りの対応をさせ、嫌な気持ちでいつ終わるとも知れないしんどい対応をさせた、そのことを忘れないでほしいと思います。怒りと苛立ちを長時間抱えされられ、人の話を聞く気もないスパマーを説得するのはつらいものです。

ウィキペディアで宣伝をするというのは、公共の公園で、花の世話や掃除に集まったボランティアを蹴散らしながら、壁にペンキで宣伝を書いて回るようなことです。有害であり、迷惑であり、恰好悪いですね。

社長記事の方の話はできなかったので、また時間を見つけて書こうと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿